竹之原茶寮

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階下の人 館長

2019/12/14 (Sat) 04:16:38

 先に述べた階下の老人の出自だけど、先の19号台風の被災者だそうです。とあるNPO法人を経て、私の階下の住人になったというわけだ。実に何とも数奇な運命ですね。19号台風と言えば、だいたい二ヶ月前だけど、よもやこんな形でとばっちりがあるとは思わなかった。前住民であるご老体が死んで、その片づけが済んでいたという状況があったればこそ、こういうことになったわけですね。これを周旋した人が私を五年前に世話した人であったということがつくづく笑える。事情はわかったけれど、階下の人が迷惑な人であることに変わりはない。事情を知らなければともかく、事情を知ってしまった今どうにもならない。大家氏の行為は純然たる善意である以上、私はもう何も言えないのです。たぶん、高齢者だと入居を断られることが一般的だと思う。私が保証人なしで入れてくれたことと似たようなものです。

 でも、その老人って何者なんだろう。先の19号台風で何もかも失ったと聞いています。まあ、個別の事情など報道されないですからね。私もそうですけど、世間の人々はみんなそんなことは忘れて、ジングルベリスムにひたっていると思いますが。前も言ったような気がするけど、予期せぬ形で人生を変えられちゃうことがあります。でも、そういう人々を救済する手段が現状はないんですよね。

Re: 階下の人 - カッチン URL

2019/12/15 (Sun) 08:36:49

館長さん、おはようございます。
自然災害で全てを失った人、若い元気な時なら家の再建も可能なんだろうけど、住宅ローンが組めない歳になるとそれもできないですよね。
人生で一番高い買い物が家、そんなもの次から次えと買える訳ないです、自分だけかもしれませんが・・・・
この大家さんは奇特な人なんですか?
貧富の差、最近ひしひし感じます、お金は一極集中するシステムなんですね。

貧富の差 館長

2019/12/15 (Sun) 17:28:38

 いえ、一見、奇特の人に見えるだけです。私も保証人なしで入れてくれるなんて何ていい人なんだ、とお人好しにも思いました。が、その善人面の裏にはいわゆる「貧困ビジネス」の顔もあるようです。先日、大家と少々口論しちまったのですが、「それなら、よそに行ってくれ」ときたもんです。私らを膏血を絞る対象としか思っていないようですね。今度、人気のない時に、大家の家の写真でも撮ってこようと思うけど、堂々たるお屋敷ですよ。とにかく、その被災したご老人も三ヶ月前までは平和に暮らしていたのでしょう。何の因果かこんなしけたアパートに連れて来られた。私は、少なくても市内のほかの場所に移ることを来年の目標にしました。この町は個人商店が一軒もありません。そういう小商いが成立しないのでしょうね。だから、時代錯誤の殿さま商売が成り立つのでしょう。

 そうですね。今回の消費税アップは貧乏人により響いたでしょう。まして、災害で何もかも失ったら、どれだけの人が立ち上がれるかどうか。罹災証明が認められれば最大限三百万の金が下りるそうだけど、三百万ぽっちで何ができるのかなと私は思いました。私は目下の状況を好況だと思ったことはないですねえ。一部の人間にとって好況なのでしょう。貧乏人から金持ちに金を吸い上げるシステムができただけなんじゃないかな。持てる者の幸福は持たざる者の不幸を前提としている…私のつくった格言ですけどね。つくづく嫌な時代になったものです。

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